格安ホームページ制作

118. 憲宗の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●唐の憲宗は晩年、不老長寿を願い金丹という仙薬を服用しすぎ性格が凶暴になってしまった…らしい。→注

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憲宗さん、41歳。
いままさに、窮地に陥っておるのです。
「う〜ん…こまった。脱脂綿が足りん!ずっとイキミっぱなしなので、鼻血が止まらん!」
「もっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
あいづちをうつのは、皇后の孝明です。
そう、昔から偉大な皇帝というのは、わりとギャグっぽかったりするのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに孝明がいいました。
「あなた、ホームページ制作をおやりになっては?長安界隈では、もはや脱脂綿を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
憲宗も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、唐14代皇帝でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、節度使勢力の抑制もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう憲宗なのです。
“初めまして、憲宗です。脱脂綿に難儀しております。鼻血が止まらず息が苦しいです。脱脂綿をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む憲宗。そう、昔から偉大な皇帝というのは、いかに息アップアップしてても熟慮を怠らぬのです。

“こんにちは、憲宗だよ。べつにのぼせてはいないよ。脱脂綿を持ってきてくれないか?鼻で呼吸できないと、濁音以外しゃべれないのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓憲宗:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、唐14代皇帝でした。

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「あ、ども…憲宗ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では憲宗様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、唐代中興の英君です。んで、鼻血を止める為、脱脂綿を手にいれたいのです。」

「唐代中興の英君ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、憲宗だよ。べつにのぼせてはいないよ。脱脂綿を持ってきてくれないか?〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ憲宗。

「う〜ん…まずお聞きしますが、脱脂綿を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしプロボクシングのカットマンかな?選手の止血の為、脱脂綿は必需品だろう?」

「はい、するとまず“プロボクシングのカットマン”“脱脂綿”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるカットマンさんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くのホールじや訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、東京じゃなんといっても後楽園ホールですね?あとは大阪市中央体育館とか、あのへんまでエリアを広げますか?福岡国際センターとか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“後楽園ホールでボクサーを止血してるカットマンさんへ:憲宗が脱脂綿を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、脱脂綿を提供してくれませんか?名臣と謳われる武元衛や李吉甫らに恵まれているので、身元はたしかです。消毒用アルコールを含浸させたカット綿がベスト!大阪市中央体育館で奮闘中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから皇帝としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、脱脂綿を提供してくれたカットマンさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『法門寺の仏舎利贈呈コース』、または『宮廷内で捨扶持でゴロゴロできるコース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜憲宗の最新憤激日記 “うぬ、うぬ、うぬぬぬぬぬ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった憲宗。おどろくなかれ、1週間もすると手元に脱脂綿がわんさかさ。笑顔で両鼻に突っ込みつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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