格安ホームページ制作

114. 雑賀孫一の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●雑賀衆を率いた雑賀孫一は、火縄銃を肌身はなさず持っていた…らしい。

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雑賀孫一さん、37歳。
いままさに、窮地に陥っておるのです。
「う〜ん…こまった。正露丸がない!鉄の銃を抱き続けてるので、お腹が冷える!」
「もっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
あいづちをうつのは、手下の鈴木重兼です。
そう、昔から偉大な棟梁というのは、内臓が弱かったりするのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに重兼がいいました。
「かしら、ホームページ制作をおやりになっては?和歌付近では、正露丸を調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
雑賀孫一も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、ヤタガラスでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、石山合戦もそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう雑賀孫一なのです。
“初めまして、雑賀孫一です。正露丸に難儀しております。お腹が痛くて脂汗です。正露丸をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む雑賀孫一。そう、昔から偉大な棟梁というのは、いかに腹が痛くても熟慮を怠らぬのです。

“こんにちは、雑賀孫一だよ。べつに胃弱じゃないよ。正露丸を持ってきてくれないか?元気を回復して、鳥居元忠を討ち取るのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓雑賀孫一:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、ヤタガラスでした。

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「あ、ども…雑賀孫一ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では雑賀孫一様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、土豪の頭です。んで、腹痛をおさめる為、正露丸を手にいれたいのです。」

「土豪の頭ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、雑賀孫一だよ。べつに胃弱じゃないよ。正露丸を持ってきてくれないか?〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ雑賀孫一。

「う〜ん…まずお聞きしますが、正露丸を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし喫茶店のウェイトレスかな?冷房効いたトコで立ちっぱなしだから、正露丸は必需品だろう?」

「はい、するとまず“喫茶店のウェイトレス”“正露丸”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるウェイトレスさんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの喫茶店じや訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、純喫茶が多い銀座ですね?あとは深夜喫茶が多い神田とか、あのへんまでエリアを広げますか?品川とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“銀座界隈で喫茶店内の冷房に耐えているウェイトレスさんへ:雑賀孫一が正露丸を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、正露丸を提供してくれませんか?いずれ水戸藩に仕官するので、身元はたしかです。特有の臭いと苦味をおさえた糖衣錠タイプがベスト!神田で奮闘中の貴女も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから土豪としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、正露丸を提供してくれたウェイトレスさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『決して外さない鉄砲の撃ち方伝授コース』、または『地侍を統合するコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜雑賀孫一の最新射撃日記 “小筒・中筒・さむらいづつ!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった雑賀孫一。おどろくなかれ、1時間もすると手元に正露丸がわんさかさ。ビンごと口に流し込みつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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