格安ホームページ制作

108. 三年寝太郎の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●三年寝太郎は、3年間寝続けたあげくある日突然起き出し、山に上り巨石を動かして村を救った…らしい。→注

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三年寝太郎さん、22歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。おきぬけのブラックコーヒーがない!早く覚醒して村人にイイトコ見せないと、ただの怠け者になってしまう!」
「もっともだ!ゆゆしき事態だ!」
横でうろたえるのは、父の三年寝太郎シニアです。
そう、昔から偉大な大物というのは、嗜好がけっこうるさかったりするのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに寝太郎シニアが言いました。
「寝太郎、ホームページ制作をやったらどうだ?村界隈では、ブラックコーヒーを調達できぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールするのだ!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれません!」
三年寝太郎も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、穀つぶしでした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、顔を洗うのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう三年寝太郎なのです。
“初めまして、三年寝太郎です。ブラックコーヒーに難儀しております。胃に苦いモン入れないと目が覚めません。ブラックコーヒーをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む三年寝太郎。そう、昔から偉大な大物というのは、いかにせっぱつまっても熟慮を怠らぬのです。

“こんにちは、三年寝太郎だよ。べつに天然じゃないよ。ブラックコーヒーを持ってきてくれないか?目覚ましがわりに村人を救うのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓三年寝太郎:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、穀つぶしでした。

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「あ、ども…三年寝太郎ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では三年寝太郎様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、単なる怠け者です。んで、懐疑的な村人にイイトコみせる為、ブラックコーヒーを手にいれたいのです。」

「単なる怠け者ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、三年寝太郎だよ。べつに天然じゃないよ。ブラックコーヒーを持ってきてくれないか?〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ三年寝太郎。

「う〜ん…まずお聞きしますが、ブラックコーヒーを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし豆腐屋かな?早起きしておからを仕込むから、ブラックコーヒーは必需品だろう?」

「はい、するとまず“豆腐屋”“ブラックコーヒー”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる豆腐屋さんの店舗エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くの豆腐屋じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、料亭の多い神楽坂ですね?あとは赤坂とか、あのへんまでエリアを広げますか?品川とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“神楽坂界隈の早起しておから仕込んでる豆腐屋さんへ:三年寝太郎がブラックコーヒーを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、ブラックコーヒーを提供してくれませんか?3年も寝てられるずぶとい神経なので、身元はたしかです。インスタントのにごったヤツで十分OK!!赤坂で営業中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから怠け者としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、ブラックコーヒーを提供してくれた豆腐屋さんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『床ずれしない無圧敷きぶとん贈呈コース』、または『無呼吸睡眠しないコツ伝授コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜三年寝太郎の最新熟睡日記 “春眠暁を覚えず!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった三年寝太郎。おどろくなかれ、1時間もすると手元にブラックコーヒーがわんさかさ。眉間にシワよせブラック干しつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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