格安ホームページ制作

102. 河童の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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●妖怪の河童は、アタマのお皿が割れ水がこぼれると死んでしまう…らしい。→注

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河童さん、362歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。瞬間接着剤がない!割れたお皿を修繕しないと、死んでしまうー!」
「もっともだ!ゆゆしき事態だよ!」
横で同意するのは、友人の三平くんです。
そう、昔から有名な妖怪というのは、なにかしら弱点をもつモノなのです。

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一気に緊迫する場の空気。ついに三平くんが言いました。
「河童くん、ホームページ制作をやったら?沼の中では、瞬間接着剤を調達できないよ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールしたら!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれない!」
河童も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、河太郎でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ、キュウリ食べるのもそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう河童なのです。
“初めまして、河童です。瞬間接着剤に難儀しております。アタマのお皿が割れるのが、こんなにツライとは思いませんでした。瞬間接着剤をお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む河童。そう、昔から有名な妖怪というのは、人間くさくイジイジ悩むのです。

“こんにちは、河童だよ。肛門が3つあるのさ。瞬間接着剤を持ってきてくれないか?皿から水がもれて、全身倦怠だよ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓河童:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、河太郎でした。

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「あ、ども…河童ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では河童様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、たいへんメジャーな妖怪です。んで、死にたくないので瞬間接着剤を手にいれたいのです。」

「たいへんメジャーな妖怪ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、河童だよ。肛門が3つあるよ。瞬間接着剤を持ってきてくれないか?〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ河童。

「う〜ん…まずお聞きしますが、瞬間接着剤を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱし怪人フィギア専門の、モデラーさんかな?細かいパーツの固定に、瞬間接着剤は必需品だろう?」

「はい、するとまず“怪人フィギア専門のモデラー”“瞬間接着剤”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれるモデラーさんの在住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くに住んでるモデラーさんじゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、秋葉まで電車1本の両国ですね?あとは中野とか、あのへんまでエリアを広げますか?大宮とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“両国界隈で製作中の、怪人フィギア専門のモデラーさんへ:河童が瞬間接着剤を所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、瞬間接着剤を提供してくれませんか?奈良時代から存在が確認されている私ですので、身元はたしかです。世界No.1の呼び声高いロックタイトがベスト!中野ブロードウェイで製作・展示中の貴方も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから妖怪としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、瞬間接着剤を提供してくれたモデラーさんに与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『子供から集めた尻子玉贈呈コース』、または『高級浅草海苔使用!カッパ巻き詰合せ贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜河童の最新漏水日記 “覆水盆に返らず!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった河童。おどろくなかれ、1週間もすると手元に瞬間接着剤がわんさかさ。今日も補修したお皿に水をたたえ、笑顔でモニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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