格安ホームページ制作

100. 北条氏政の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

 + + +

●北条氏政は、ご飯にかける汁の量を一発で見切れず、父の氏康を嘆かせた…らしい。→注

 + + +

北条氏政さん、8歳。
いままさに、アタマをかかえておるのです。
「う〜ん…こまった。計量カップがない!飯にかける汁の量を計れん!また父上を落胆させてしまう!」
「ごもっともでございます!ゆゆしき事態でございます!」
横で同意するのは、弟の氏照です。
そう、昔から偉大な武将といえど、小さいころはけっこうバカだったりするのです。

 + + +

一気に緊迫する場の空気。ついに氏照が言いました。
「兄上、ホームページ制作をやられては?小田原界隈では、計量カップを調達できませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の窮状を強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!それはいいかもしれん!」
北条氏政も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの、後の第4代当主でした。

 + + +

さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作1週間!』系の本を買いこみ必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう北条氏政なのです。
“初めまして、北条氏政です。計量カップに難儀しております。汁かけ飯を作成するのに、ぜひ必要なのです。計量カップをお持ちの方、ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む北条氏政。そう、昔から偉大な武将というのは、些細なコトにマニアックなこだわりを見せたりするのです。

“こんにちは、北条氏政だよ。べつにアホじゃないよ。計量カップを持ってきてくれないか?きっちり適量を茶碗に注ぎ、父を安心させたいのさ!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓北条氏政:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、後の第4代当主でした。

 + + +

「あ、ども…北条氏政ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では北条氏政様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、相模守です。んで、親孝行の為計量カップを手にいれたいのです。」

「相模守ですか、なるほど…。ではご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、北条氏政だよ。べつにアホじゃないよ。計量カップを持ってきてくれないか?〜”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ北条氏政。

「う〜ん…まずお聞きしますが、計量カップを集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのような業種の人達に?」

「う〜ん…やっぱしお料理教室の先生かな?生徒に実地で教えるトキ、計量カップはやはり必要だろう?」

「はい、するとまず“お料理教室の先生”“計量カップ”この2語が不可欠ですね。そして提供してくれる校正員さんの勤務エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、あんまり遠くのお料理教室じゃ訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、カルチャースクールが多い五反田ですね?あとは恵比寿とか、あのへんまでエリアを広げますか?西日暮里とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“五反田界隈の、お料理教室の先生へ:北条氏政が計量カップを所望です。”

紹介文
“至急駆けつけ、計量カップを提供してくれませんか?いずれ当主を継ぐので、身元はたしかです。プラスチックの安価品でもちろんOK!恵比寿でご開講の貴女も、ぜひご協力ください!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレが大事です。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから北条家嫡男としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに御礼概要…つまりどのようなお礼を、計量カップを提供してくれた先生に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『いずれ侵略する武蔵の土地贈呈コース』、または『いずれ侵略する下野の土地贈呈贈呈コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、現在の窮状をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読む人の親近感はさらにアップ!
〜北条氏政の最新ネコまんま日記 “ぶっかけ御飯にかつぶしふって!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

 + + +

こうしてホームページ制作にふみきった北条氏政。おどろくなかれ、1週間もすると手元に計量カップがわんさかさ。今日もせっせと汁かけ飯を作りつつ、モニターのぞいては検索エンジン&アクセス解析を交互にチェックし、ほくそえむのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

 + + +

※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

← →
→コラム:ホームページケースバイケース:TOPへ