格安ホームページ制作

10. 上杉謙信の場合
※本作品はあくまでホームページ制作に関したフィクションであり、文中のエピソード・セリフその他は、ほぼ全てが作者の創作です。尚、Wikipediaその他の資料を大いに参考にさせて頂いております、ペコリ。

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上杉謙信さん、38歳。
いままさに、アタマをかきむしっておるのです。
「う〜ん…こまった。梅干がない。酒の肴はコレが一番。晩酌ができん!」
「お体にわるうございます!鶏カラアゲとかもっと脂分も採って、胃壁に膜を作りませんと。」
謙信の健康を脇から気遣うのは、養子の景勝です。
そう、昔から偉大な武将というのは、 辛党が多いのです。

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味気ない晩酌の席。景勝が言いました。
「父上、ホームページ制作でもおやりになったら?城内にいる郎党はみな男、梅干は漬けられませぬ。…そう、いまやタウンページより大きな媒体であるインターネットで、自己の辛党ぶりを強烈にアッピールされては!」
「うーむ、なるほど。ホームページ制作か!そいつはいいかもしれん!」
謙信も声をうわずらせます。藁にもすがる思いの越後の虎でした。

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さっそくホームページビルダーと『ホームページ制作一週間!』系の本を買いこみ、川中島の戦いなどそっちのけで必死にとりくむも、なかなか作業はすすみません。まずタイトル文作成の時点で、けつまづいてしまう上杉謙信なのです。
“初めまして、上杉謙信です。酒菜の梅干に不自由しております。おばあさんやお母さんが梅干を漬けすぎて余ってるひと、お持ちいただけませんか?ご連絡お待ち致します。”

「う〜ん…ちょっとカタいかな…。」
一応書いてはみたものの、そこはかとなく不安になり考え込む上杉謙信。そう、昔から偉大な武将というのは、ひたすら 神経質に悩む人が多いのです。

“こんにちは、上杉謙信だよ。梅干を持ち寄ってくれないか?肴がないと飲むペースが速まって、キッチンドリンカーになっちゃうのさ!よろしく!”

「くだけすぎだ。どうもうまくいかん…。」
↓上杉謙信:独白
う〜ん…マトモに自分でホームページ制作するのは、どうやらムリのようだ。なんかもうやりたくない…かったるい。あきらめるなら早いほうがいい。ムダな努力は、少ないほうがベターだから。

線香花火よりかんたんに挫折してしまう、越後の虎でした。

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「あ、ども…上杉謙信ともうします。格安でホームページ制作をお願いしたいのですが…。」

「はい、ありがとうございます!うづき屋です。
では上杉様、いったいどのようなご業種でいらっしゃいますか?」

「えー、ひとことでいうと、戦国武将です。んで仕事とは関係ないんですが、梅干を集めたいのです。」

「梅干ですか、なるほど…。では、ご自身、いま一番アピールしたいポイントなど、まとめてらっしゃったらお聞かせ願えますか?」

「はい…いいですか?“こんにちは、上杉謙信だよ。梅干を持ち寄ってくれないか?肴が〜。”ってかんじです。どうですかね?」
不安げに評価を待つ上杉謙信。

「う〜ん…まずお聞きしますが、梅干を集める為には、どういった単語による検索で、上位にランクされるのが理想的ですか?
自分の希望を、どういった人達に、どのように訴えたいですか?
はい、じゃあまずどのくらいの年齢の人に?」

「う〜ん…やっぱし若い郎党かな?かれらは年寄りとちがって出世欲が旺盛だから、梅干を所望すれば上司にお裾分けしてくれるんじゃないか?」

「はい、するとまず“若者”“梅干所望”この2語が不可欠ですね。そして梅干持ってきてくれる若者の居住エリアは、どのへんで区切ります?」

「へ?エリア?」

「つまりですね、とても出かけていけないような遠くにいるご郎党に訴求しても意味がないので、実際のところ。えーまず、ご自身お住まいになる越後ですね?あとは越中とか、あのへんまでエリアを広げますか?信濃とか、あっちはちょっと遠いですよね、やっぱり?」

「う〜ん…そうだな、まぁ…それでお願いします。」

「はい。そうしますと、だいたいのタイトル文と紹介文は…たとえばこんな感じになります。」

タイトル文
“越後界隈の、おばあちゃんが梅干を漬けすぎてしまった家庭の若者へ:上杉謙信が梅干を所望です。”

紹介文
“至急かけつけ、梅干をカンパしてくれませんか?かじりつつ飲る冷酒は最高さ!上杉家の興亡がかかっております。越中にお住まいのあなたにもぜひ所望!日干しにしてない、いわゆる梅漬けでもOK!”

「まぁちょっとくどいですけど、必要なファクターはこれにてOKだとおもわれます。タイトル文と紹介文のなかにキーワードを散りばめつつも、けっして文意は損なわず、コレがコツです。あとは実際のホームページ中にも上記の単語をバランスよく散らし、とりえあず格安に4ページのモノをつくりましょう。」

「えー、4ページというと?」

「はい。まずTOPまたはHOME、ご挨拶ですね。それから戦国武将としての自己紹介・経歴…まぁプロフィールです、これで2ページ。」

「フムフム、かたちになってきましたね…。」

「つぎに褒章概要…つまりどのようなご褒美を、持ってきてくれた人に与えうるのか?あ、コース分けはどうです?
たとえば『越後の笹アメ詰め合わせ1年分コース』、または『たった二十三騎で二万の軍勢に分け入ってく勇気を取得コース』とか?あとはご連絡先、つまりお問合せ用のメールアドレスです。できれば固定電話の番号も、キチンと全ページ公開しましょう。ニッコリわらった本人の顔写真などあれば、やはり効果大ですよ。」

「オオッ!なんとかホームページの呈をなしますね!」

「はい!くわえて、毎日の情報をご自身が更新する日記ブログを追加すれば、読むご郎党の親近感はさらにアップ!
〜上杉謙信の最新梅干日記 “種を割ったら天神さま!”
というのはどうでしょう!」

「うーむ…さっそく制作しましょう!」

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こうしてホームページ制作にふみきった上杉謙信。おどろくなかれ、2ヶ月もすると手元に梅干がわんさかさ。きょうも縁側で手酌しながらノーパソ広げ、ひとりモニターをのぞいては検索エンジン&アクセス解析を、交互にチェックしほくそえむ毎日なのです。

さぁ皆さんもホームページを格安で制作して、事業をガンガン宣伝いたしましょう。うづき屋は、いつでもお手伝いをいたします。

めでたしめでたし。

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※あえて歴史上の人物をネタにしてみました。実際に 現存する業種 を具体的に書き込むと、さしさわりがあるモノで(笑)。文中のキーワードを、ご自身の商売に必要なアピール要素に置き換え原稿を作り…どうぞうづき屋にホームページ制作を、ご依頼下さいませ(笑)
※case-by-case:原則にとらわれず、一件ごとの事情に応じ、問題を処理すること。

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